2009年7月5日日曜日

国本武春 探求者たちより


7月5日


朝なにげなくWOWOWの番組を見ていた


1960年生まれ
職業 浪曲師
今注目の浪曲師だ
浪曲などと言えば古くさいものの様に思われがちだが
明治時代初期に始まった大道芸の一つだったらしい
幼い頃テレビはなく放送メディアと言えばラジオだった
当時の記憶としてラジオから聞こえる物は
ニュース天気予報 対談番組 歌謡曲 そして浪曲があった
聞くとは無しに耳に流れ込む特有の節回し
内容などは理解していなかったのだろう
その内容が理解できはじめたのは
「おはよう浪曲」というラジオ番組を聞き出してからだった
受験勉強のお供はラジオ 深夜放送には夢中だった
任侠物 世話物 出世物 お家騒動もの~
歴史や社会事情を反映した演目が多かったようだ
一人で何人もの出演者を演じ分け
語る うなる 歌う
聴衆はイマジネーションを総動員し
泣き 笑い 憤り 独自の物語の世界に引き込まれる
曲師(三味線)との絶妙の掛け合いで物語を演じきる芸
浪曲協会登録の浪曲師は50名
曲師は12名
そんな中一人で演じ、三味線も弾く浪曲師
「国本武春」が注目されている
2003年から1年間文化庁から派遣され
アメリカテネシー州に渡り文化交流勉学の経験を持つ
異色の「浪曲師」
従来の浪曲師のイメージに囚われない
浪曲の底辺を支える子供たちへの
弾き語り活動や国際的な取り組みなど
このひとの活躍に目が離せなくなりそうだ