2013年7月28日日曜日

富士は遠くにありて眺むるもの また おもうもの




富士山の世界遺産登録が認められた

だが 「富士山」は山であるのに

「自然遺産としての認可ではなく 文化遺産登録」だ

登録認可まで多くの障壁があり 多くの時間と労力を費やし

やっと 「文化遺産」での登録が認められたという


自然遺産 

屋久島  白神山地 知床 小笠原諸島には多くの規制が敷かれ 管理も厳しい


古来より富士は信仰の対象であり 山自体がご神体でもある

世界遺産登録で多くの観光客や 俄登山者が増加し 

自然破壊への道を危惧されている

熱しやすく冷めやすい日本人気質はここでも露呈され始めた


富士山は いにしえより その秀麗さに感服し 多くの文化 芸術を育んできた

「富士は遠くにありて眺むるもの また 思うもの」を

大挙して訪れ 踏みにじる行為には納得がいかないのは私だけだろうか

登山道は数珠つなぎになり いつ事故が起きても不思議ではない状態だという

トイレやゴミの問題も解決されていない 



遠くから眺めたら四季折々の美しい姿を見せてくれ

その美に 多くの人々を魅了してきた歴史がある



富士登山道は火山岩 火山灰の瓦礫の上を 人が無理やり作った道を登る 

希薄な空気や気温と体力消耗に打ち勝たねばならない 

まだ事故が起きないうちに無理な登山や物見遊山は遠慮して欲しいものだ

価値観の相違はあろう

「登るべきか 眺めるべきか」


満足できる管理をしようと思えば入山料は一人7000円だという

「富士は遠くから眺むるもの」側にすれば 数万円でもかまわない

浮かれて登る人たちの一足一足が 富士を踏みにじり
 
破壊につながっていくことを思えば