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10月25日
伊勢での仕事を終えて神宮の
「饗土橋姫神社」を撮影に行こうと神宮駐車場へ
たくさんの観光バスと自家用車でパーキングは満車
仕方なく神宮の五十鈴川沿いに奥地へ
この道は県道12号線 神宮と南伊勢町五ヶ所をむすぶ道である
この道を少し入ったところで駐車して撮影に行こうかと考えたが
車を駐車する場所もない そのままズルズルと奥地へ
あまりにも幅員が狭く対向もできんほどや
対向車きたら どないしょう
大型車通行禁止の道である 平均幅員2.0メートル
途中に高麗広(こうらいびろ)という山間の集落がある
五十鈴川沿いにすすむと神宮林で鬱蒼と木立がならぶ
しばらく走ってきてこのまま行こか 戻ろか
ええい ここまで来てしもた
戻るのも同じ怖い思いをせんならん
ほんならこのまま行ったろやないかい!
道幅の狭さと急なカーブ
おしっこチビりそうな思いですすめる
我が車はアリスト 全幅1.8メートル
朽木や枯葉 落石の危険もありながら苦闘30分
「剣峠」という見晴台に出た
あら~なんと素晴らしい眺め
天と地と海が一体になってみえる
光る海 熊野灘
神々もいにしえびとも同じ光景を見たのだろう
剣峠とは 荒神が天界からおりてきて
それにしても昔の人の労苦はいかばかりやと 感じ入るしだい
車が通行できる道になったとは言え
野生動物や植物の住処である
幸いこの道で一台の対向車もなかった
まあこんな道 誰も通りたくはないやろがね
この剣峠は野生椿の群生地でもあるらしい
椿峠の別名もあるらしい
昭和11年 五ヶ所地区の要請で
童謡「七つの子」「赤い靴」の作詞者
また来ておくれ
乙女椿の
咲く頃に
と石碑にはきざまれていた
怖い思いをしながらではあったが
あらたな発見もあり
野口雨情の碑をたずねる旅も興味がある