2010年11月5日金曜日

「限る」ということば

11月5日



食料自給率40%にも満たない我が国で
「輸入してまで捨てる」ばかげた現象が顕在化してきた
報道によれば冷凍食品やスナック菓子の「賞味期限」1/3期間内に
店頭から撤去され大量廃棄されることが多くなっているという
自主管理 訴追を危惧しての措置と言うが
その量年間 1000万トンにも及ぶという
飢餓にあえぐ国が多い中 「もったいない」ことだ


消費者も
消費期限 賞味期限の意味をわきまえず
日付や数字に頼る傾向が強い
私事だが
昭和20年代生れのワシとしては歯がゆい思いがある
戦後食糧事情が悪く 米などはなかなか口にできんかった
麦飯 芋粥 目刺し 漬け物 味噌汁がほとんどだった記憶がある
生まれついて備わった五感と年を経て身につく経験と知識
それらをないがしろにして単なる数字に頼る傾向は寂しい思いがある


時代が変わって基準や法律も整備され食に対する考えも変化した
ヒトや動物には”五感”が生まれつき備わっている
”視覚 聴覚 触覚 味覚 嗅覚”だ
これを駆使すれば食品の良否の判断はある程度つく
食品を購入し保管や管理は消費者の責任になる
世界一厳しい食品生産管理過程を経て販売されたもの
充分な余裕を見て消費期限や賞味期限の表示がなされておる
流通 販売過程で処分がなされ問題化している
テレビを見ていてワシと同年代とおぼしきおばはんが 
「賞味期限の過ぎたもの食べません」と
ほざいておった 嘆かわしきアホやな
自らの能力を捨て去ったのか 余程の金持ちか
いずれにしろ ”もったいない”



~限定 ~に限るなどの言葉の魔力に弱い日本人
ついついその魔力に引き寄せられ ”いらんもん買うてしもた”者も多いはず
よ~考えてから行動を起こさんとアホ見るのは自分
ソレが売る側の”作戦”であることに気づかないのは多くの者が経験済み



クイズヘキサゴンを見た
今までは高校生がチームを組んで参加していたが
今回は「慶應義塾大学」が出ておった


小島よしおがヘキサゴン用に選抜した”レベル”の学生らしい
天下の 「慶應大学」の看板を掲げて登場したが
アレを見た「慶應大学」関係者は涙目になっておるやろ
慶応の学生は「裕福」「世襲」のイメージが強い
ワシらの常識を超越した”世界”があるのかもしれん
付属校や推薦 AO入試などがあるらしい
正規入試を経ていない者の「保証」はないそうだ
「建学の精神」?!福沢諭吉が泣いておる


受験のみに特化した教育の”歪み”の極みか
慶大生ってあんなもん?と疑問符がつく常識 知識のレベル
テレビ特有の”ヤラセ”??
あの「慶応大学」をしてアノ体たらくやから 
日本中の大学と名のつくもんの想像はつくか
もちろんすべての大学 学生に当てはまらないことは断っておく


期間限定 ”この時期を逃すとなかなか手に入りません”
教育を受ける また受けられる期間は(ありがたいことに)
人生のうちの ほんの僅かな時間だ
日々人として社会人として生きていくうちに
多くの難問課題がふりかかりそれを糧に成長していくはずや
学生時代は”楽ちんやった”と思い知らされる
こころして生きてほしいもの










2010年11月2日火曜日

包丁研ぎ

11月2日

今年もあと残すところ二月となった
秋を通り越していきなり冬の声が聞こえる
毎日の料理も鍋物や蒸し物が恋しくなりそう
準備も後片付けも簡単で安くてうまい

鍋料理が主流となる
我が家の鍋物好きは度を超えることはないが相当なもの
そんな料理作りに欠かせないものが「包丁」
普段お世話になっているので お手入れしましょう
最近は本身の包丁を使いこなせる人は少なくなった

ステンレス包丁が管理もしやすく主流に成りつつある
ワシも錆びずに衛生的なステンレスを使用しとる
ネットで買った5本セット
出刃 刺身 牛刀 菜切り ペテイナイフか
ひと月に1回ほど手入れをする
包丁の切れ味次第で材料が台無しになったり
自分自身が怪我をする原因となる場合もある

おおむね和包丁は「引いて切る」仕組みになっている
出刃包丁などは魚の身卸しになくてはならないもの
うろこ取りや硬い骨などもみごとに切ってくれる
切れない包丁は余分な力を入れ 材料がすべったりして
ケガをしたり 身をくずしてしまうことになりかねない
ふだんから手入れは大切なこと






和食の世界では出汁を引く 刺身を引くという
出汁をひくもの 鰹節 椎茸 鯖節などからその「うまみ」だけを引き出すというもの
刺身も刃元から切先まで刀身を全部使って軽く引き 切先でたち切る
材料の繊維を切り、細胞もこわさず綺麗な断面で輝く「刺身」ができる
その用途専用に研究され こしらえてある

日本の「引く文化」と西洋の「押す文化」 包丁にその精神があらわれている
西洋料理では
突き刺す 押しつぶす 押して切る 包丁の文化も大きな違いがあるようだ

味付けも材料 素材の持ち味を十分引き出すよう考えられた 和食
数種 数十種の材料を混ぜ合わせ総合力で演出する 西洋料理

押すか 引くか?
政治の世界でも 中国 ロシア にはさまれて
押すか引くか?の判断を迫られている
日本イジメが目立つこのごろ
また A C R 包囲網で追い込まれておるのか?
Aの後ろ盾がないと こんなに追い込まれ 孤立すんのよと
自民党の輩がAに働きかけをしとるんかもしれん
穿った見方をすればの話やけど~






11月1日 朔日餅 「ゑびす餅」でした
黒糖のつぶあんと こし餡の柚餅でした

10月30日 伊勢おはらい町の「すし久」でボヤ騒ぎがあったとのこと
午後3時前ころだと聞きました 消防車6台が出場する騒ぎとなりました
原因は排煙ダクトのそうじ不良によるものということらしいです
ニュースとして報道はありませんでした 

2010年10月30日土曜日

高野山へ

10月29日

仕事で和歌山県高野山へ行くことになった
老人施設に入居中の女性77歳の墓参が目的だ
大阪にお住まいの頃は毎月高野山へ来ていたという
三重県津市から車で約160キロ 3時間から4時間をみていた
朝8時に津市を出発 休憩等も入れて11時40分頃到着した
和歌山県橋本市から高野山への登山道があるが
道は細く 鬱蒼とした原始の山
おかげにクネクネ道で 冷や汗モノ



それでも何とか高野山にたどり着いた
弘法大師空海が修業の場としてひらいた
高野山真言宗の総本山だ
真言宗も主な宗派だけで18を超えるという
今回の仕事はドライバーに徹し 往復の運転をした





標高1000メートルの ”空中宗教都市”
気温も低く 防寒着をシッカリ着込んだ人が多い
私は”仏教”に関しては宗旨宗派が異なることもあり
どこの寺院に行ってもお参りはしない主義

今回は町外れにある「奥の院」
空海の霊廟があり その手前に
数万基の”石碑”が立ち並び圧倒される
”石碑”としたのは観光バスが着くと観光客を連れて案内する
”高野山ガイド”の説明に耳を傾けていてのこと
本当の墓は別なところにありながら 高野山へも墓所を設けているので
形式的なものだという 魂はここにありません
これば単なる石碑ですといい 観光客の笑いを誘っていた
少しでも天国に近くへの思いで ここに墓所を設けるのか
中には日本を代表する企業の慰霊塔などが立ち並び
コマーシャル合戦をしているかのごとく映るのは私だけかな
「名刺受け」なる石碑を設けている会社も多い
なんだここは?

Panoramioへリンク


”お大師様”の霊廟にお参りをし
空中都市は気温も下がり ご本人さんの体にも震えが来た
体調をくずされてもいけないので 残念ながら
”お墓参り”は叶わなかったが
帰路に着くことにした




空中宗教都市”高野山”
100を超える寺院がたちならび
その大半が”宿坊”を兼ねるという
観光協会も「旅館案内」ではなく
”宿坊案内” の文字が


8つの峰が重なり 蓮の花が咲いたような形とされている
高い 八つの峰 高八山=高野山か







とういわけで墓参の願いは叶わなかったが
依頼主を無事施設までお送りできたことは
自分の仕事としては満足

だが信者か仕事でなければ 
”もう二度と行きたくない”ところではある
朝5時起床で 帰宅午後9時 
自分自身に お疲れ様