12月17日
注連縄の掛け替え
師走も半ばを過ぎ
そろそろ年末年始の準備に取りかかる
我が家の玄関に架かる注連縄(しめなわ)
伊勢志摩地方では一年中お飾りしている
この時期新しいものを買い求め
古いものは年越し参りに 神社で焼いてもらう
注連縄は「
天の岩戸」伝説から
縄を張り 二度と岩戸に入れぬよう括り付けたもの
以来清浄 潔白な物や場所を区別する目印となったとある
注連縄を 標縄とあらわすこともあるという
神域と現世を隔てる結界としたものらしい
転じて 自家に災難や疫病を持ち込まない神聖なものだ
伊勢志摩の多くの家では
「
蘇民将来子孫家」と書かれた木札がついている
七福即生
七難即滅
蘇民将来子孫の伝説
志摩の海女との関わり
木札の裏にはこんな印が書かれている

志摩地方は古来より海との関わりが深く
特に 「海女」はその典型的な存在だ
危険と隣り合わせの仕事ゆえ
まじないや 悪霊封じなどの風習は多い
白い磯着にこの印を黒糸で刺繍し
災難除けのお守りとして 現在に受け継がれている
白い磯着から黒のウエットスーツに様変わりはしたが
手ぬぐいなどに刺繍されているという
この印は陰陽道から由来したものらしく
陰陽師の
「蘆屋 道満」 あしや どうまん=ドーマン
「安倍 晴明」 あべの せいめい=セーマン
をあらわす
ドーマンは
九字から
四本×五本の線が交差する点を”目”とし
海中作業も絶えず見張り海女の安全を”見張る”意味を持つ
セーマン
五芒星
一筆書きが出来
書き始めの”元に戻る”ことから
無事生還祈願を表すのだという
素戔嗚尊と牛頭天王
スサノオノミコト と ゴズテンノウ
については上記などにまかせるとして
伊勢志摩地方には「天王祭り」をするところが多い
牛頭天王は疫病や災難から民を守ってくれるが
大変な「
大食漢と派手好み」らしく
この神様を護持するにはたいへんな物入りだったらしい
小さな集落や地域ではお祀りできず
村人が そっと船に乗せて流したという
それでお祀りする地域は
沿岸部や島または川に面したところなど
水に関わるところが多いのかな?
もうひとつの説としては 津島神社で
「天王祭」を終えてから お札が川に流された
そのお札が伊勢湾内 沿岸地域に漂着し
地元民がお祀りしはじめたとの謂れもある
この地域では
愛知県津島市の
「
津島神社」が総元締めである
津島の天王祭りは朝祭りの静寂と宵祭りの華麗さを併せ持ち
尾張の初夏の風物詩でもある
牛頭天王のわがまま 派手好みを現すがごとく
各地に残る「天王祭り」「
蘇民祭」は荒々しさや華麗さを併せ持つ

余談
尾張津島神社の社紋 木瓜(もっこう=きうり)
野菜のきゅうりの切り口に似ているところから
祭り期間中はきゅうりを食べない 又は
余りに恐れ多いとし 輪切りにしないところもあるらしい
注連縄飾りにつけられているもの
稲穂
五穀豊穣のいのり 沢山の収穫を祈願
橙(ダイダイ)
家が代々続きますように 実が成熟しても落下しにくい果物
裏白(うらじろ)
心根の真っ白な清らかな心
ゆづり葉
若葉が成長し 古い葉が落ちる 親が子に代を譲る
長寿と引き継ぎの願い
藻(ほんだわら)
海の幸がたくさんとれますように
海草=藻をかる 儲かるの祈願
御幣 ギザギザの切り紙は雷=稲妻を表現する=光(明るさ)
古来より神は稲妻とともに現れる
来る年が明るい年でありますよう