2010年7月16日金曜日

芸術と食欲の一日


三重県立美術館で開催中の「川喜田半泥子のすべて」展を観に行った
川喜田半泥子(1878-1963)
本名 川喜田久太夫政令=かわきた きゅうだゆう まさのり
号 半泥子 (はんでいし)




「東の北大路魯山人 西の川喜田半泥子」と並び称される
三重が生んだ芸術家で陶芸 書 絵画 写真 本業の銀行家 政治家と活躍された人の展覧会を見に行きました
生涯3万点にもおよぶ陶芸作品を残したが 親しい人に与えるだけで販売はしなかった 
特に茶の湯に造詣が深く茶碗の逸品が多い 資産家であったので自宅に登り窯を作り 全国各地 朝鮮 中国から取り寄せた土で作陶を楽しんだという
「ありのまま しぜん」を愛し 魯山人のような傲慢さは見受けられず
洒落っ気 茶目っ気たっぷりの芸術家であったという
「なんでも鑑定団」に出された茶碗は400万円の鑑定がついたこともある

「三重県人として」拝見しておかなくてはと 妻と美術館に出かけた次第です
普通、失敗作は多くの陶芸家はその場で打ち捨てることが多い中、
一点も没にしなかったという弟子の話が残っています
「それはそれでこの世に出てきた価値がるはずだ」と捨てさせなかったらしい
美術館でたっぷり陶芸 書 絵画 写真 資料集を鑑賞し帰路についた
余談だが英語を漢字に置き換えることを楽しみの1つにしていたらしく
「書」のなかにも数多く存在する
「大夢出門」=time is money
「愛夢具楽通志友」= I’m grad to see you
「喊阿厳」=say again

午後1時も廻っていたので伊勢道津ICから松阪へ向かった
松阪インター近くに「松阪農業公園ベルファーム」という公園があり目的や予算に応じたレストラン群があり それを思い出した

伊勢自動車道 松阪インターから市内方面へ500m程 左側に位置する
食育 緑育 健育をかかげ
地産地消を目指したレストラン群や
野菜地元産品の販売所 健康づくりセミナー等を主催する
2011年3月末 まで伊勢自動車道は「無料化社会実験中」で
津IC~伊勢IC 紀勢自動車道全線が無料通行できます
「松坂牛」で有名だがあとが出てこない そんな松阪で健闘中です
「和田金」「牛銀」「三松」など超高級肉店へ行けない庶民にお手頃価格で
松阪牛や県産豚肉が味わえると今評判の公園です





公園内のレストランは
「農場バーベーキューレストラン モー&ブー」
「農場バイキング 時のぶどう」
「ガーデンカフェ ルーベル」
「田舎の味どころ うきさとむら」と「フードショップ 竹とんぼ」がある

今回は伊賀市のモクモクファーム伊賀の里が出店している 
バイキングレストラン 「時のぶどう」をおとずれた





バラ園や野菜園 いちご 花などの栽培を行ない整備された公園も美しい
食事も予算や目的に応じたチョイスが可能なので手軽なファストフードから松阪牛や県産豚を使ったちょっとリッチなバーベキューレストランもある
時のぶどうの名の通り 店の天井には葡萄の葉がからまり
清々しさを演出している





ゲイジュツに接し 半泥子のユーモアあふれる人間臭い人柄に
あらためて尊敬の念をささげる
芸術と腹ぐあいとは関係ないようだが 充実の一日だった
おかげで晩ご飯も食べず かるく一杯を頂戴して
寝てしまった